ダイヤモンドの蛍光性は、その程度によってNone(無し),Faint(弱い),Medium(中),Strong(鮮やか),Very Strong(かなり鮮やか) にわけられます。 4Cの様にダイヤモンドグレードにランクがあるために、蛍光性にもランクがあるように考えられがちですが、蛍光性と品質は全く関係がありません。 ダイヤモンドの蛍光性は、ナチュラル(天然)の証であり、ブルーの蛍光はダイヤモンドの黄味を飛ばし透明色に見せる効果も認められています。 GIAでも、多くの場合観察者はMediumからStrongの蛍光を示すダイヤモンドの外観を好むと言及しています。 また蛍光性が、4Cのグレーディングに影響を与えることは殆どありませんが、余りにも蛍光性が強すぎるため、カラーグレードやクラリティグレードに影響を及ぼすものは、ダイヤモンドグレーディング(鑑定)時にその要因が考慮されるため(例えば蛍光性のためカラーグレードやクラリティグレードに影響があると判断された場合、相応のグレードまで落とされます。)、グレーディング(鑑定)後に同じグレードのダイヤモンドが、蛍光の有無や強弱でそのグレードを更に下げたりするものではありません。
Carat:
カラット(Carat): 1カラット は0.2グラムです
ダイヤモンドのカラット重量とは、ダイヤモンドの重さの測定です。 基準の「カラット」は200ミリグラムと定義されています。 1カラットは100「ポイント」に分割することができます。これにより、小数点以下百桁まで非常に精確な測定が可能になります。 宝石商は、1カラット以下のダイヤモンドの重量を「ポイント」だけで記述することがあります。 例えば、宝石商は、0.25カラットの重量のダイヤモンドを「25ポインター」と呼ぶことがあります。1カラットを超えるダイヤモンドの重さは、カラット数と小数で表されます。 1.08カラットの石ならば、「イッテンゼロハチカラット」と表現します。
天然ダイヤモンドは、炭素が強烈な熱と地球深部の圧力にさらされた結果としてできたものです。 このプロセスは、「インクルージョン」と呼ばれる様々な内部の特徴と、「ブレミッシュ」と呼ばれる外部の特徴という結果をもたらすことがあります。ダイヤモンドのクラリティ評価には、こうした特徴の数、大きさ、レリーフ、性質、およびそれらの位置の判定、そしてこのような要素が石の外観に与える影響が含まれます。 完全に不純物のないダイヤモンドはありませんが、それに近づくほど価値は高くなります。 ダイヤモンドクラリティスケールには6つのカテゴリーがあり、そのうちのいくつかは細分化され、合計で11の等級となっています。
フローレス(FL)
10倍の倍率でインクル―ジョン、ブレミッシュがともに見られない
インターナリーフローレス(IF)
10倍の倍率でインクルージョンが見られない
ベリーベリースライトリ―インクル―デッド(VVS1およびVVS2
インクル―ジョンが非常にわずかなため、熟練したグレーダーが10倍の倍率で見ても確認が困難
ベリースライトリ―インクル―デッド(VS1およびVS2)
10倍の倍率でインクル―ジョンがなんとか確認できるが、微少と特徴づけられる程度
スライトリ―インクル―デッド(SI1およびSI2
インクル―ジョンが10倍の倍率で見て確認できる
インクル―デッド(I1、I2、I3)
インクル―ジョンが10倍の倍率で容易に確認でき、透明度や輝きに影響を与える可能性あり ダイヤモンドの画像はあくまでも参考であり、画面のサイズにより異なります。他の条件が同じ場合、ダイヤモンドの価格はカラット重量に従って上昇します。大きいダイヤモンドは稀少で、魅力があるからです。 ただし、カラット重量が等しい2つのダイヤモンドは、ダイヤモンドの4Cの他の3つの要素、つまりクラリティ(透明度)、カラー、カットにより、非常に異なる価値(と価格)を持つ可能性があります。ダイヤモンドの価値はカラット重量だけでなく、4Cのすべての要素を使用して決定されることを覚えておくことが重要です。
ほとんどの宝石品質のダイヤモンドの色評価は、無色が基準となります。 化学的に純粋かつ構造上完璧なダイヤモンドには、不純物のない水のしずくのように色相が存在せず、その結果高い価値を持つことになります。 GIAのDからZのダイヤモンドカラーグレーディングシステムでは、ダイヤモンドを制御された照明下と精確な観察条件下でマスターストーンと比較することにより、どの程度無色かを測定します。 これらの色の違いは多くの場合たいへん微妙で、素人の目には見えませんが、こうした差異は、ダイヤモンドの品質と価格に非常に大きな違いを生みます。
ダイヤモンドのカットは、石の最終的な美しさと価値にとって極めて重要です。 そしてダイヤモンドの4Cのうち、カットが最も複雑で、分析も技術的に困難です。 標準ラウンドブリリアントダイヤモンド(ダイヤモンドジュエリーの大部分を占める形状)のカットグレードを決めるために、GIAではダイヤモンドのフェースアップの外観に影響を与えるこれらのファセットの割合を計算します。 次のような望ましい視覚効果を生むために、ダイヤモンドが光とどううまく相互に作用するかを、GIAがこれらの割合によって評価することができます。
輝き/明るさ: ダイヤモンドから反射される内部および外部の白色光
ファイアー: 虹のすべての色を見せる白色光の分散
シンチレーション: ダイヤモンドが生成する輝きの量、およびダイヤモンド内の反射が生み出す光と暗い領域のパターン
EX = Excellent = エクセレント(世界標準では存在しないが日本では業者が流行らせている)。 ココから下は非常にマニアックで予算のバランスのポイントをここに掛けるの は良く考えた上での方が良い。例えばその分大きい石にするとか方法も有る。
EX + H&C = Excellent H&C = エクセレントに加 えてハート & キューピット(アロー)が見えます。枠にセットしてしまえば余り意味がない。
TE =トリプルEX = Excellent TE = トリプル エクセレント(カットの総合評価に加えて仕上げの対称性と研磨状態がエクセレント)。
TE + H&C = トリプルEX + H&C = Excellent TE + H&C= トリプルエクセレ ントに加えてハート & キューピット(アロー)が見える。
EX + H = Excellent + H = エクセレントに加えてハー トが見える。* =鑑定評価せず。
ハート & キューピット(アロー)